
「自分でやる」経験を積み重ね、挑戦を続ける
世の中にある多種多様な仕事。
その一つ一つに存在する理由があり、私たちの暮らしに必要な価値を提供してくれています。今回の求人で紹介するのは、地域のインフラを支える建設業の仕事。
アウトソーシングではなく内製化、自社で施工することをモットーに、どんな仕事にも誠意を持って取り組む「宇部建設株式会社(以下、宇部建設)」が新たな仲間を募集します。
まずやってみっぺし
今年、設立42年を迎える宇部建設は、岩手県一関市を中心に土木工事を行っている企業です。特に多いのは国や県、市から請け負う公共工事。道路や橋、下水、遊水地の堤防の建設・整備などを手掛けています。また、民間工事では、民間企業の宅地造成から一般家庭の困りごとの解決まで、規模の大きさにかかわらず、幅広い分野の顧客に向けた土木工事に携わっています。
代表取締役を務める宇部 和彦さんは、先代から10年前に会社を引き継ぎ、「現場主義」と「社員が健康でやりがいを持って働く環境づくり」を意識しながら仕事に取り組んでいます。
「私が大切だと思っているのは、自分でやってみることと挑戦です。また、近年は健康経営が注目されていますが、衛生管理においても堅実に社員の健康に配慮してきた取り組みが評価され、2017年には経済産業省から健康経営優良法人の認定を受けました。自然環境は厳しさを増していますが、社員の健康保持・増進と共に、顧客から信頼される施工と品質を心掛けています」
建設業は近年、地域に貢献するその役割から「地域の担い手」や「守り手」として表現されますが、宇部さんが価値を感じているのは現場で行われる土木工事の施工過程そのもの。相手にしているのは自然。造る構造物は同じでもその現場によって環境が異なるため、必ずといっていいほど設計通りの作業ができない課題が生じるもの。だからこそ、それを乗り越える創意工夫、日々の現場に向き合い続ける努力と「諦めないこと」が重要だといいます。
「われわれの業界は少子化による人手不足が問題化している筆頭で、職人や熟練工が減っていく危機感があります。今までできないことを他社に外注していたように、『誰かがやってくれるだろう』の誰かは急速に減少しつつあり、ICTやAIといったデジタル技術の活用など、なるべく作業に人手を掛けない工夫が推進されています。それでも、現場に関わる社員一人ひとりが現場の本質を知り、土木工事の知識や考え方を身に付けることはとても大切なこと。そこがしっかりしていないと本末転倒ですし、時代に応じた変化はできません。まずは何でも自分でやってみる。現場での経験が本当に貴重なものになっていくと思います」
モノづくりを続けて、まちづくりへ
建設業はサービス業などとは異なり、利用する人たちがつくる人の顔を見る機会はほとんどありません。地域に根差し、社会に必要不可欠な仕事であるものの、建設業に携わる人たちの働く様子が想像できないという方も多いのではないでしょうか。
そんな中、「ただ体を張るだけではなく、この仕事に携わることでの価値をみいだせる環境をつくることが私の仕事です」と宇部さん。私たちの目の届かない所で、多くの人の暮らしを支える建設業の価値を社員一人ひとりと共有し、やりがいを持って働くことのできる環境づくりを意識していると言います。
今年で勤続26年目を迎える技術主任の佐藤 真祐さんは、仕事にやりがいを感じている従業員の一人。現在は現場監督を務め、工事全体の計画や調整、管理を担当しています。
「私たちの仕事は、スケールの大きい『モノづくり』です。地図に残るような規模の大きい構造物を正確に造る。長年、一関市の土木工事に携わってきたことで、まちづくりに自分が関わっている実感を持っています。自分が建設に関わった場所が年々増えているので、まちの景色を見ながら特別な思いを感じることが多いですね」
地域の人々の生活基盤を整える建設業の仕事は、まさに「まちづくり」。日差しが強く暑さが厳しい日も、雨風が強い日も、野外でスコップを手に作業し、バックホーなどの重機を操作する人たちの頑張りの上に成り立っています。
入社5年目の若手、阿部 龍斗さんはベテラン社員の仕事ぶりを間近で見ながら、一人前の土木技術者になることを目指して仕事に取り組んでいます。
「これまで工事を行う現場ごとに異なる作業を経験してきました。測量したり、重機で物を運んだり。今は橋の解体作業に携わっています。自分の技術はまだまだなので、できることを増やしていきながら、まちに思い入れを持って働けるように頑張っていきたいです」
建設業を支えるチームワークとコミュニケーション
建設業では、土木工事の知識や技術とともに、現場で作業する人たちのチームワークやコミュニケーションが機能することも重要です。現場監督を務める土木・営業課長補佐の阿部 裕昭さんは「自分一人で行えることではなく、一緒に働く人たちがいて初めて仕事ができる」とその大切さを話します。
「現場監督の仕事は、作業員がスムーズに働けるようにサポートする立場。働く人たちが気持ちよく仕事ができていたら、結果的にいいモノが造れると思っているので、一人ひとりの気持ちをくんで、みんなが同じ方向を向いて作業できるように意識しています」
現場には出ずに事務所で働く人たちも従業員のサポートをし、働きやすい環境づくりに取り組んでいます。総務課長の小野寺 光子さんは、従業員の勤怠管理や福利厚生、保険の手続きなどの労務を担当する、社員のお母さん的存在です。
「私が特に気にしているのは、社員の健康のこと。けがや病気をせず、元気でいてもらうことが私の仕事だと思っているので、その点に関しては社員みんなにビリビリ厳しく接しています(笑)」
建設業に限った話ではないですが、仕事をするに当たって体は大切な資本。適切に療養、休養を取りながら、生活習慣に意識を向ける。完全週休2日制を目指し、家族や大切な人との時間を自由に使えるようなワーク・ライフ・バランスの実現にも宇部建設は取り組んでいます。
本質×本気ⁿ=希望
ここまで宇部さんや従業員の皆さんのお話を聞いていると、宇部建設の仕事や建設業に対して前向きなイメージが広がってきます。皆さんのお話から伝わってきた、楽しさややりがいを持って仕事に取り組む姿勢が建設業に関わる上でとても大切なことだと宇部さんは話します。
「生きていく中で一番長い時間を使うからこそ、仕事は面白みを見つけて、好きになれるものであることが重要です。私はこの仕事が面白いと思ってやっています。建設業は日々見ていればだんだんと仕組みが分かるようになるんです。とにかく見続けることが大切で、観察して、気付いたことを考えて、分からないことを調べていくと推測が立てられるようになってくる。そうして知れば知るほど仕事の面白みが実感できると思っています」
創意工夫の実現や奥深さ。宇部さんが感じている建設業の魅力や面白みはそれに加えて、「仲間と共に働く」ことや「経験を積み重ね、挑戦を続ける」ことにもあると続けます。
「建設業は土地が違えば工事を進めるやり方も目的も違いますが、本質は同じ。建設業に関わる方々は日本全国皆仲間なので、本気でやればやるほど、どこへ行っても現場の話で盛り上がります。そうした業界内でのつながりも大切にしながら、私たちは『自分でやる』スタイルで今を築いてきました。会社の信用もそこから生まれてきたものです。自分でやるからこそ、生まれる信用に価値を感じることができる。また、そこから明日の希望が生まれます」
宇部建設で働く人たちが抱いている建設業・土木工事への誇り、面白さ。この記事を読みながら、その思いに共感した方は、ぜひ一度皆さんの元を訪れて、直接その雰囲気を味わってみてほしいと思います。建設業の泥臭さやその中にある魅力が実感できるはず。宇部さんや従業員の皆さんはきょうも自然に触れ、モノを造りながら、思いを共に働く新たな仲間との出会いを心待ちにしています。